JINS MEME SDK チュートリアル (Android版)

Revision

2019/01/05版

目次

  1. はじめに
  2. JINS MEME SDKのダウンロード
  3. アプリIDとアプリSecretの取得
  4. 開発環境の準備
    1. Android Studioのダウンロード
    2. 開発環境のインストール
    3. Android SDKのダウンロード
  5. JINS MEME SDK Android版のインポート
  6. アプリIDとアプリSecretを設定する
  7. プロジェクト設定を修正する
  8. Android端末をUSBデバッグ接続する
  9. サンプルアプリケーションの実行
    1. アプリケーションのビルドと実行
    2. アプリケーションの操作方法
  10. おわりに

1.はじめに

本ドキュメントは、JINS MEME SDK Android版(以降SDK)を利用して、開発環境の構築から実際にSDK付属のサンプルアプリケーションを動かすまでの一連の作業を、順を追ってご説明するAndroidアプリ開発未経験者を対象とした手引きとなります。

なお、本ドキュメントでは開発環境としてWindows版「Android Studio」と実際のAndroid端末を利用した手法にて進めていきます。Mac OS XやLinux等、Windows以外の環境の方、Android Studio以外の開発環境をご利用の方は、ご自身の環境にあわせて適宜読み替えてご対応願います。

本ドキュメント記載の手順に利用した環境

  • OS: Windows10 Professional 32bit (※)
  • Android端末: Nexus5(Android 4.4/API 19)
  • Android Studio : 2.2.2
  • JINS MEME SDK : 1.1.3

※WindowsのOSバージョンによって、ダウンロードしたファイルの実行時にユーザーアカウント制御(UAC)が表示されることがありますが、本手順書ではすべて「はい」にて手順を進めています。

最新環境での動作

同じ手順で以下のバージョンでも動作を確認しています。

  • OS: Windows10 Professional 64bit
  • Android端末: Zonfone5Z(Android 8/API 26)/ Zonfone3(Android 7.1/API 24)/ Nexus5(Android 6/API 23)
  • Android Studio : 3.2.1
  • JINS MEME SDK : 1.3.0

※Compile Sdk Versionは28で確認

2. JINS MEME SDKのダウンロード

SDKのダウンロード、SDKを利用するために必要な「アプリID」や「アプリSecret」といった情報の取得に JINSアカウントが必要となりますので、未作成の場合はあらかじめ作成をお願い致します。

WEBブラウザで JINS MEME Developer にアクセスします。

トップメニューの「SDKをダウンロード」をクリックします。

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ログイン画面が表示される場合は、「JINSアカウント」の情報を入力してログインします。

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画面上方右側の「Android」をクリックします。

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ダウンロード画面が表示されるので、「ダウンロード」をクリックします。

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SDKの利用規約を確認の上、チェックを入れてから「ダウンロード」をクリックするとファイルのダウンロードが開始されます。

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-ダウンロード完了後、任意のフォルダに解凍しておきます。 ※下記例では「c: \temp\Android」に解凍しています。

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3.アプリIDとアプリSecretの取得

JINS MEME SDKを動作させるためには、JINS MEME Developersサイトから取得可能な「アプリID」と「アプリSecret」が必要になります。

WEBブラウザでJINS MEME Developerにアクセスします。

画面上部の「アプリの管理」をクリックし、画面右上に表示される「アプリ作成」をクリックします。 ※未ログイン状態の場合はログインを求められますので、JINSアカウントにてログインします。

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作成するアプリの情報を入力する画面に遷移しますので、必要情報を記入した後に「作成」をクリックします。 ※ここで入力する情報は、作成予定のアプリと必ずしも一致させる必要はありません。

画面右側に「アプリID」と「アプリSecret」が表示されます。

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これらの情報は、SDKを利用するために後述する手順で入力が必要となります。必ず控えておいてください。

4.開発環境の準備

SDKを利用してAndroidアプリケーションを作成するためには、開発環境を利用するのが最も近道です。ここでは、Androidアプリの代表的な開発環境である「Android Studio」を利用した手順をご説明します。

4-1. Android Studioのダウンロード

WEBブラウザで公式ホームページにアクセスし、リンクをクリックします

画面中央部にあるダウンロードページへのリンクをクリックします。

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利用規約を確認のうえ、チェックを入れてダウンロードします。

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ダウンロードの準備画面に遷移しますので、そのまま待ちます。

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※公式ページへのアクセス時に下記表示が出た場合、どちらを選択しても問題ありません。「CHANGE LANGUAGE」を選択すると、ページ内容が日本語に翻訳されます。

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ダウンロードが開始されると、インストール方法を解説したページに遷移します。

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※このページは、Android Studioユーザーガイドの一部です。ユーザーガイドには、Android Studioを利用する上で役に立つことが記載されていますので、時間があるときに目を通しておくと良いでしょう。

4-2.開発環境のインストール

ダウンロードしたAndroid Studioのファイルをダブルクリックします。

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インストール画面が表示されるので、「Next」をクリックします。

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全ての項目にチェックが入った状態にして、「Next」をクリックします。

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利用規約が表示されますので、確認の上「I Agree」をクリックします。

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インストール先の設定画面が表示されますので、表示されているパスに問題がなければそのまま「Next」をクリックします。

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スタートメニュー作成の確認画面が表示されますので、問題なければそのまま「Install」をクリックします。

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インストールが開始されます。完了したら「Next」をクリックします。

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インストール完了画面が表示されますので、「Start Android Studio」のチェックを外した状態で「Finish」をクリックします。

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4-3. Android SDKのダウンロード

※この先の手順はAndroid Studio上の「SDK Manager」を利用しても同じことが出来ますが、本ドキュメントではよりスムーズに進めるためAndroid Studioを起動させる前に、Android SDKのダウンロードを行います。

スタートボタンを右クリックして表示されるコンテキストメニューから、「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

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「参照」ボタンをクリックするとファイル選択画面が表示されますので、下記場所のファイルを選択した状態で「開く」クリックします。

C: \Users\<ユーザー名>AppData\Local\Android\sdk\SDK Manager.exe

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「名前」欄に入力されたことを確認し、「OK」をクリックします。

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「Android SDK Manager」が起動しますので、必要項目にチェックを入れて「Install XX packages」ボタンをクリックします。 (XXはチェック項目数や環境により変動します)

必要項目

下記項目にチェックを入れます。バージョンごとに存在している項目は、必要なバージョン (※)のものを選択してください。 なお、最初からチェックが入っている項目については、問題ない限りそのままにします。

  • Android SDK Build-tools
  • Android SDK Platform-tools
  • Android Support Library
  • Android Support Repository
  • Google USB Driver
  • Intel x86 Emulator Accelerator(HAXM installer)

※今回のSDKサンプルでは「API 19」以降が対象となっておりますので、それ以前のバージョンは選択しません。今後、独自にアプリケーション開発を行う場合には、必要に応じて取捨選択する必要があります。

選択の一例

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選択内容の確認画面が表示されますので、「Accept License」を選択してInstallをクリックします。

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パッケージのダウンロードとインストールが開始されます。進捗はウィンドウ下部のプログレスバーとステータスバーにて確認できます。

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インストール完了後、右上の×ボタンでウィンドウを閉じます。 ※ステータスバーのメッセージが「Done loading package」となり、プログレスバーに動きがなければ処理が完了しています。

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※インストール中に下記メッセージが表示された場合は「OK」をクリックした後、SDK Managerを一旦閉じてから再度開きなおして残りのインストールを続行してください。

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5. JINS MEME SDK Android版のインポート

Android Studioを起動して、ダウンロード後に解凍しておいた「JINS MEME SDK」をインポートします。

Android Studioを起動します。

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※起動時に下記ダイアログが表示される場合 以前にAndroid Studioを利用したことがある場合は、この画面で以前の環境設定を引き継ぐことが出来ます。ご自身の環境に合わせて適宜選択してください。

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※初回起動時に下記セットアップ画面が表示された場合、特に希望が無ければ全て標準の選択のまま「Next」をクリックして進めてください。

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※インストール済みのモジュールに更新があった場合、自動的にダウンロードとインストールが行われる場合もありますが、下記のような画面になれば更新処理が完了となりますので「Finish」をクリックしてから次の手順に進みます。

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表示されるメニューから、「Import Project (Eclipse ADT, Gradle, etc.)」を選択します。

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「JINS MEME SDK」を解凍したフォルダの中にある「memelib_realtime_3rd」を選択し、「OK」をクリックします。

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プロジェクトの読み込みと変換が行われます。

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Android Studioの画面が表示されます。

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※「Tip of the Day」はそのまま閉じて構いません。必要に応じ別途ご確認下さい。 ※ステータスバーや画面右下のアニメーションが変化している場合は、バックグラウンドで処理が続いていることを表しています。

これで、「JINS MEME SDK」のサンプルプロジェクトを「Android Studio」で開くことが出来ました。引き続き、アプリケーションを実行する準備を続けていきます。

※画面下部に下図のようなメッセージが表示された場合、リンク箇所をクリックするとバックグラウンド処理が始まりますので、処理が終わるまでお待ちいただいてから次の手順に進んでください。

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※下図のようなプラグインのアップデートを促す表示が出た場合、「Update」ボタンをクリックして最新のプラグインにアップデートしてください。一度「Remind me later」ボタンをクリックしてスキップしても、しばらくすると再度表示されます。

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6.アプリIDとアプリSecretを設定する

JINS MEME SDKを利用するにあたり、JINS MEME Developersサイトで取得した「アプリID」と「アプリSecret」を設定する必要があります。 SDK付属のサンプルアプリケーションであっても、SDKを利用する以上例外ではありませんので、事前に「3.アプリIDとアプリSecretの取得」で取得しておいた情報を設定していきます。

Android Studio画面の左側にある「Project」を選択し、ツリー状のビューを開きます。

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ツリーを下記順に展開していきます。 「App」⇒「Java」⇒「com.jins_jp.memelib_realtime」 ※環境によって、ツリー展開が下記順となるケースもあります。 「app」⇒「src」⇒「main」⇒「java」⇒「com.jins_jp.memelib_realtime」

ツリーに表示されている「MainActivity.java」をダブルクリックします。

画面の右側に「MainActivity.java」に記載されている内容が表示されます。

表示されたソースコード内の23行目と24行目を、「3.アプリIDとアプリSecretの取得 (p.5)」で取得した内容で書き換えます。

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※アプリIDを「appClientId」の右側に、アプリSecretを「appClientSecret」の右側に、それぞれ書き換えます。

キーボード上で「Ctrl+S」を押し、ファイルを上書き保存します。

※Android Studioで行番号を表示させたい場合

手順.画面上部のメニューから「View」⇒「Active Editor」⇒「Show Line Numbers」の順にクリックします。

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※その他のオプション等については、「Android Studio」のヘルプや公式HPをご参照ください。

7.プロジェクト設定を修正する

Android Studio標準のプロジェクト設定では、読み込んだSDKが推奨している動作環境と一致しない場合があります。その結果、アプリが正常に動作しない事にもなりますので、手動でプロジェクトの設定をSDKにあわせる必要があります。 ※例では最下位バージョンのAPI 19で手順を進めておりますが、APIをダウンロード済みであればご自身の環境にあったAPIバージョンに読み替えて進めても構いません。

Android Studioのメニューアイコンの中から、「Project Structure」をクリックします。

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左側下部にある「app」を選択後に右に表示される項目から、それぞれ下記内容に合うようにプルダウンメニューから選択します。

Compile Sdk Version: API 19: Android 4.4 (KitKat) Build Tools Version : 19.1.0

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画面上部の「Flaver」タブに移動して表示される項目から、それぞれ下記内容に合うようにプルダウンメニューから選択します。 Target Sdk Version: API 19: Android 4.4 (KitKat)

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「Dependencies」タブに移動し、「com.android.support:appcompat-v7: 20.+」を選択して右側の削除ボタンをクリックします。

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次に、追加ボタンをクリック⇒「Library dependency」を選択します。

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表示されるダイアログの入力欄に「com.android.support: appcompat-v7:19.+」と入力して追加します。

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「↑」をクリックして、元の位置に移動させます。

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※「compile SDK version」と「com.android.support:appcompat-v7: XX」は、お互いにバージョンを揃える必要があります。

以上でプロジェクト設定の修正は完了となります。次の章では、いよいよAndroid端末を実際に接続して動作を確認していきます。

8. Android端末をUSBデバッグ接続する

Android端末をUSBケーブルでPCと接続することにより、Android Studioで作成したアプリケーションの動作を実際の端末上で確認することが出来ます。 Android端末エミュレータではBluetoothやWi-fiなど、無線関連の挙動がまだ不安定なこともあるため、本ドキュメントでは動作の確認に実機を用います。

Android端末の「設定」メニューを選択します。

※お手持ちの端末の「設定メニュー」の表示方法については、端末ごとの製品マニュアルを参照ください。

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開発者向けオプションを選択します。

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※設定メニュー内に「開発者向けオプション」が見つからない場合は、「設定」メニュー⇒「端末情報」を選択し、表示された画面の「ビルド番号」と表示されている箇所を7回タップします。

「開発者向けオプション」メニューが開放される旨のメッセージが表示されたあと、「設定」メニューに「開発者向けオプション」が表示されるようになります。

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「USBデバッグ接続」を有効にします。

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USBケーブルでAndroid端末とPCを接続します。

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Android端末側で、「USBデバッグ許可」の確認メッセージが表示されますので、「OK」をタップします。

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※一部のAndroid端末では、USBケーブルでPCと接続した際に正しく認識されないことがあります。その場合、別途ドライバのインストールが必要となる場合がありますので、詳細はご利用の端末のメーカーサイト等にてご確認ください。

9.サンプルアプリケーションの実行

これまでの手順を滞りなく進んでこられた方は、SDK付属のサンプルアプリケーションが実行可能な状態になっていますので実行してみましょう。

9-1.アプリケーションのビルドと実行

手順1.Android Studio画面内の「Run」ボタンをクリックします。

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※Runボタンが有効になっていない場合には、

  • プロジェクトの読み込みが完了していない
  • プロジェクトの読み込みに失敗した
  • 必要なモジュールが不足している といった可能性がありますので、これまでの手順をもう一度見直してみましょう。

手順2.プログラムを実行する環境の選択画面に、先ほどPCとUSB接続したAndroid端末が表示されていますので、選択して「OK」をクリックします。

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※OKボタンクリック後、プロジェクトのビルド、apkファイルの作成などが行われますので、Android端末側に反映されるまで少し時間がかかります。

Android端末側にサンプルアプリケーションがインストールされ、起動した状態になります。

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※手順2でOKクリック時、Android端末がロックまたはスリープ状態だった場合は、アプリケーションの起動が失敗する可能性があります。アプリケーョンの起動が失敗している場合には手順1からやり直してください。

※PCとAndroid端末をUSBデバッグ接続で実行している最中は、Android Studio側にはアプリケーションのデバッグ用ログが出力されます。 アプリケーション起動時にエラーメッセージが表示される等、トラブル発生時の重要な手がかりとなりますので、トラブルが発生した場合はまずログをご確認ください。

9-2.アプリケーションの操作方法

SDK付属のサンプルアプリケーションは、JINS MEMEのリアルタイムモードで取得した各データ (数値)をリアルタイムに表示させるものです。

※JINS MEMEのリアルタイムモードで取得可能な項目については、本サイトナビゲーションから「データとイベント」を参照願います。

JINS MEMEの右側テンプル側面にあるボタンを2秒長押しし、アドバタイジングモード (青点滅)にします。 ※JINS MEMEの操作詳細に関しては、製品に同梱されているマニュアルを参照願います。

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点滅状態に遷移した後、Android端末側で、画面右上の「SCAN」をタップします。

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画面に端末IDのスキャン結果がリストアップされますので、ご利用中のJINS MEMEのIDをタップします。

※例では「34:C7:31:FF:A1:FE」を選択。

Android6.0 (API 23)をお使いの場合

JINS MEMEをアドバタイジングモードにしてからスキャンしても画面上に何も表示されない場合は、端末の「設定⇒アプリ⇒MEME Demo (3rd)」から、権限設定で「位置情報の追加」を有効にすると改善する場合がございます。

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画面が遷移し、少し待つとJINS MEMEで取得されたデータが表示されます。

JINS MEMEをかけて、頭を動かしたり、視線を移動させたり、瞬きをした際に、実際にどのような値が取得できるか確認してみましょう。

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画面右上の「Disconnect」をタップするとJINS MEMEとの接続が解除され、アプリ起動直後の画面に戻ります。

以上で、JINS MEME SDK付属のサンプルアプリケーションを動かすまでの一通りの手順が完了しました。

10.おわりに

本ドキュメントにてご紹介した手順は、あくまでSDK付属のサンプルアプリケーションを動かすことに特化させた一例となりますので、実際のAndroid向けアプリケーション開発とは異なる点もございます。 JINS MEME SDKやアプリケーション開発に興味を持たれた方は、是非ご自身にあった快適な環境を構築し、アプリケーション開発を楽しんで頂けますと幸いです。